
チャットレディは確定申告が必要なの?
チャットレディとして働き収入がある場合、確定申告が必要か悩む人は多いでしょう。
この記事ではチャットレディに確定申告が必要な理由について解説しています。
また、チャットレディが確定申告をするときの注意ポイントについてもご紹介。
チャットレディの確定申告について気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。
チャットレディに確定申告が必要な理由
チャットレディには確定申告が必要です。
実際、チャットレディとして収入があるにも関わらず確定申告をしなかったチャットレディで、税務調査が入った人はいるのが事実。
「確定申告が必要とは知らなかった」では済まされないため、必ず確定申告をしましょう。
他にも、チャットレディに確定申告が必要な理由は以下のようなものがあります。
- 海外からの入金でも税務署にはバレるから
- 税務調査が来た場合、家族にバレるから
それぞれについて詳しくご紹介するので、チャットレディに確定申告が必要な理由が気になる人はぜひ参考にしてみてください。
海外からの入金でも税務署にはバレるから
チャットレディの中には、海外のサイトで稼ぎ、海外から入金されている人もいます。
「海外からの入金なら税務署にはバレない」と思っていたら大間違い。
例え海外からの入金でも税務署にはバレます。
「何年も確定申告をしていないけど、バレたことがない」と思っている人は要注意。
確定申告をしていないことがわかっても、税務署はすぐに連絡してきません。
何年か経ち、税金を多額受け取れるようになってから連絡が来たり税務調査がきたりすることが多いです。
よく芸能人でも脱税のニュースが多いですが、チャットレディにも関係ないと言い切れません。
脱税は法に触れるため、必ず確定申告をしましょう。
税務調査が来た場合、家族にバレるから
家族にチャットレディをしていることを隠している場合でも税務調査た来た場合、チャットレディをしていることが家族にバレます。
チャットレディで稼いだお金を全て使っており税金が払えない場合、マンションや家などの資産を差し押さえされることも。
チャットレディに反対しているパートナーの場合、チャットレディをしていることがバレると最悪の場合離婚になることもあります。
また、パートナーや親の扶養に入っている専業主婦や学生の場合、扶養を超える額を稼いでいると、パートナーや親も不正に控除を受けていたことに。
家族に迷惑をかけないためにも、確定申告は必須です。
チャットレディで確定申告が必要なパターン
チャットレディで確定申告が必要なパターンは以下の表のようになります。
本業があるOL | 学生・主婦 | チャットレディが本業 |
---|---|---|
チャットレディ所得が年間20万以上 | チャットレディ所得が年間48万以上 | チャットレディ所得が年間48万以上 |
注意点として、収入=所得ではないため、間違えないようにしましょう。
所得というのは収入から経費を引いたものです。
例えばチャットレディで年間100万稼ぎ、経費が10万円かかったときの所得は以下のようになります。
・収入100万円-経費10万円=所得90万円
学生チャットレディ、社会人チャットレディ、主婦チャットレディについてさらに詳しく解説するので、確定申告が必要かどうかわからない人はぜひ参考にしてみてください。
学生チャットレディの場合
学生チャットレディとは、大学生や大学院生をしながらチャットレディのお仕事で収入を得ている人のこと。
チャットレディの所得(収入から経費を引いたもの)が、年間48万円を超える場合は確定申告が必要です。
ただし、2019年分までは年間38万円をこえる場合に確定申告が必要なので注意しましょう。
チャットレディの他にもバイトをしている場合、チャットレディの所得が20万円を超えるときに確定申告が必要です。
学生のうちは親の扶養に入っている人がほとんど。
扶養とは、「税務上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2種類あります。税務上の扶養とは、所得が年間48万円以下なら扶養の範囲内になるもの。ただし2019年分までは年間38万円以下です。
社会保険上の扶養とは、収入が130万円未満の場合、扶養の範囲内になるもの。ただし、親の勤務先により社会保険上の扶養の額(収入130万円未満)は変わってきます。
そのため、親の勤務先の健康保険組合や、勤め先に確認しておきましょう。
具体的には、収入130万未満を経費を引く前の値段としている組合もあれば、組合が認めた経費を引いたものならOK、確定申告に記載したものならOKとしている組合があるなどさまざまです。
社会人チャットレディの場合
社会人チャットレディとは、普段OLなど本業がありながら、休日や空き時間に副業としてチャットレディで収入を得ている人のこと。
チャットレディの年間所得(収入から経費を引いたもの)が20万を超える場合に確定申告が必要です。
ただし、副業NGの会社の場合、住民税が会社の給料でひかれるものと比べて多いときに副業していることがバレます。
副業がバレたくない場合、確定申告をするとき「住民税の納付の方法」という箇所の「住民税を自分で支払う」という項目にチェックを入れましょう。
これにより住民税が給料から天引きされず、自分で支払う形になるためバレません。
主婦チャットレディの場合
主婦チャットレディとは、専業主婦をしながら空き時間に副業としてチャットレディで収入を得ている人のこと。
チャットレディの所得(収入から経費を引いたもの)が年間48万円以上の場合確定申告が必要です。
ただし2019年分までは年間38万以上で確定申告が必要。パートナーの扶養に入っている場合、扶養から外れるか外れないか事前に確認しておきましょう。
専業主婦の扶養は、学生チャットレディの場合と同じように「税務上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2種類あります。
税務上の扶養とは、チャットレディの所得が年間48万円以下(2019年分までは38万円)なら扶養の範囲内であり、配偶者控除の適用も受けられます。
社会保険上の扶養とは、チャットレディの所得が年間133万円以下(2019年分までは123万円)なら扶養からは外れますが、配偶者特別控除の適用可能。
主婦チャットレディの場合、パートナーの所得により控除額が変わってくるため、詳しいことは税理士に相談するのがおすすめです。
チャットレディの確定申告の注意ポイント
チャットレディとして確定申告をするときに注意すべきポイントがあります。
チャットレディとして確定申告をしていない人や、これから確定申告をするつもりの人、確定申告をしていなくて過去の分をどうしたらいいか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
チャットレディが確定申告をするときに注意すべきポイントは以下のようなものがあります。
- 確定申告をしていない場合、期限後申告をする
- 「雑所得」か「事業所得」で確定申告する
- 確定申告不要の場合も住民税の申告が必要
それぞれについて詳しくご紹介するのでぜひチェックしてみてください。
確定申告をしていない場合、期限後申告をする
チャットレディとして何年も稼いでいるのに一度も確定申告をしていなかった場合、期限後申告をしましょう。
確定申告をしていない場合、無申告加算税という税金を払う必要があります。
この無申告加算税は、自ら期限後申告をすれば安く済みますが、税務署から指摘されて期限後申告を行った場合、高額の税金を納めるはめに。
また、税金の支払いは遅れれば遅れるほど延滞税という税金もかかります。
無申告の場合、早く申告すればするほど延滞税も安くなるため、過去に確定申告をしていない人はすぐ期限後申告をしましょう。期限後申告は、最長5年までさかのぼってすることが可能です。
「雑所得」か「事業所得」で確定申告する
チャットレディの収入は「雑所得」か「事業所得」で確定申告しましょう。
本業がOLで副業としてチャットレディで収入を得ている場合、雑所得での申告になります。
ただし、本業と同じくらいチャットレディの稼ぎがあり、すでに開業している人は事業所得での確定申告に。
また、確定申告には白色申告と青色申告がありますが、雑所得の場合は白色申告、事業所得の場合は青色申告するのが一般的です。
青色申告の場合、最大65万円控除が受けられるメリットがありますが、開業届けや青色申告承認申請書を税務署に提出することは必須。確定申告の際も、複式簿記での記帳など多くの手続きが必要です。
自分が白色申告・青色申告どちらで申告した方がいいのか迷った場合は税理士に相談しましょう。
確定申告不要の場合も住民税の申告が必要
年間の所得が20万円未満、48万円未満で確定申告が不要の場合でも、住民税の申告は必要な場合があります。
地方税である住民税の控除額が、国税である所得税よりも低いため確定申告不要の場合も住民税の申告が必要な場合がうまれる仕組み。
確定申告していれば、住民税の申告をわざわざする必要がありません。
そのため、所得税がかからず確定申告が不要の所得額であっても、確定申告をしておくのがおすすめです。
困ったら税理士事務所に相談するのがおすすめ
確定申告は素人ではわからないことも多く、間違えば脱税といった法に触れる恐れもあります。
確定申告が必要か不要か、青色申告か白色申告か、調べてもわからない場合は税理士事務所に相談しましょう。
チャットレディで多く収入を得ている人の中には、税理士に確定申告を依頼している人もいます。
費用はかかりますが、自分でできない場合は依頼するのがおすすめ。
また、過去に確定申告をしていない人も税理士に相談することで加算税がどのくらいになるか事前にわかります。
チャットレディで収入を得ている場合、必ず確定申告をしましょう。
まとめ
チャットレディとして働いている場合、国内でも海外でも収入がある限り確定申告は必要です。
「バレない」と思って無申告を続けていると、ある日突然税務調査がやってくることも…。
チャットレディで収入を得ていることが税務署にはバレているので、必ず確定申告をして安全に稼ぎましょう。